チョンボ王Hさんのファーストチョンボ〜中編〜
【結論】
「助けてドラえーもーん」と言っても誰も助けてくれない。
しかし、「OK google ロッカーを開ける方法」と聞けば一般的な答えは教えてくれる。
さらに、ドラえもんが理解できる言語と手順に落とし込めば、個人の事情にあった答えを教えてもらうこともできる。
【目次】
はじめに
前回、自分で暗証番号を変えたダイヤル式ロッカーのパスワードが分からなくなるチョンボをやらかしたHさんの話をしました。
今回は、チョンボ王のHさんがどのようにチョンボの後始末をしたかを書いていきます。
ロッカーのパスワードを開ける方法
パスワードが分からなくなったダイヤル式のロッカーをハッキングする一番簡単な方法は、0000から9999の1万パターンを全て試すことです。
しかし、Hさんにはそんな時間はありません。Hさんに与えられた時間は早朝出社して業務が始まるまでの限られた時間で、チョンボの後始末を行う必要があります。
短時間で1万パターンを試すのは、現実的に考えて不可能です。
しかし、Hさんには秘策がありました。今回のような事態になった時のことを考慮して、ダイヤルは0,1,9しか動かさないようにしていました。
よって、0,1,9の組み合わせで構成される番号全てを試せばロックは開くはずです。
保険をかけたいHさん
これまで、散々チョンボをやらかしたHさんは、自分の脳を信用していません。特に、見たり聞いたりした情報や行った行動を記録する脳みそのDB機能に関しては常に疑いの目を向けています。
そんな、Hさんですからダイヤル式のロックは0,1,9の組み合わせで解除できるはずだと思い込みつつ。
そうでなかった時のことも考慮する必要があると考えました。
そこで次のような順番で、全組み合わせを試したいと考えました。
- 0だけで構成される暗証番号
- 0から1回だけダイヤルを動かした[1,9]も追加した、[0,1,9]で構成される暗証番号
- 0から2回だけダイヤルを動かした[2,8]も追加した、[0,1,9,2,8]で構成される暗証番号
- 0から3回だけダイヤルを動かした[3,7]も追加した、[0,1,9,2,8,3,7]で構成される暗証番号
- 0から4回だけダイヤルを動かした[4,6]も追加した、[0,1,9,2,8,3,7,4,6]で構成される暗証番号
- 0から5回だけダイヤルを動かした[5]も追加した、[0,1,9,2,8,3,7,4,6,5]で構成される暗証番号
上記手順で行うことで、信頼できない脳みそDBの情報を考慮しつつ、もし間違っていても効率よくロックを開けることができるはずです。
効率の良い手順は考えれたけども
効率の良い手順は捻り出したHさんですが、一つ問題があります。
この手順で行うには、0000から9999の番号を手順通りに試せるように並び変える必要があります。
自分の脳みそを信用していないHさんですから、このような複雑な並び替え作業を行うと確実にミスをします。
並び替え時に一つでも漏れがあって、それがパスワードだった時は悲惨です。
せっかく効率良いはずの手順を考えたのに意味がありません。
助けてドラえもん
Hさん：「助けてドラえもん。ダイヤル式のロッカーの暗証番号が分からなくなったよー😭」
ドラえもん：「こんな時はタイムテレビー！！。これは、過去に起こった出来事を映像として映し出すことができる。これで、ロックを掛けた時の番号を確認すれば解決できるよ👍」
流石にタイムテレビは出してくれないかもしれませんが、人間の言葉を理解して最適解を出してくれる猫型ロボットは、21世紀になった現在も存在しません😭
しかし、嘆くことはありません。
ドラえもんのように融通は聞かなくても、現代にも特定の問題を解決することに特化したドラえもんはいます。
「OK google ダイヤル式のロックを方法」
と話しかければいいだけです🥰
しかし、個人の事情は察してくれないため、一般的な答えしか返してくれません🤮
現代のドラえもんへ依頼してみた
個人の事情を正確に伝えれば、現代のドラえもんも答えを教えてくれます。
今回は、Pythoを使って現代のドラえもんへ依頼してみました。
依頼内容は以下になります。
上記依頼内容の「生成されたリストのチェック処理」は、依頼内容をドラえもんが正しく解釈しているかを確認するためのテストを行っています。
依頼を出しておきながら、テストもさせるとか何様なのだろうと思うかもしれないですが、現代のドラえもんには依頼者の意図を汲みとる機能を搭載していないので致し方ありません。
さいごに
現代のドラえもんの力を借りてなんとかロッカーをハッキングする準備を整えたHさんですが、果たしてファーストチョンボの後始末はうまくできたのでしょうか？
